2018年 合食会主催者挨拶

2018年 合食会主催者挨拶

本日は、ご多用のところ、合食会にご来会賜り、誠にありがとうございます。
また平素より格別のご高配を賜りますこと、この場をお借りして厚くお礼申し上げます。有難うございます。

さて、皆さまご存知の通り、世界経済の拡大や国内の旺盛な建設需要によって多くの企業が過去最高益を更新していますが、水産加工品業界におきましては、主要魚種の世界的な不漁と消費拡大による原料不足と原料相場の高騰に頭を悩ませております。

加工用に使われる水産原料のチャンピオンであるイカもかつて20万トンを超えていた国産スルメイカの漁獲が2012年より6年連続で低迷を続け、2017年はとうとう5万トン台にまで落ち込んでしまいました。珍味業界をはじめイカ原料を使用する各加工業界にとりましては、近年には見られない厳しい時代に突入しております。

このようなことから、「合食さんも大変なんじゃないですか?」とよくご心配頂きます。答えはいたってシンプルです。「大変です。」

ですが、同時に「厳しい時ほど本当の実力が周囲から鮮明に見えるとき、多くのお客様から原料、製品とも沢山のお引き合いを頂き、合食は頼りになる!と高いご評価をいただいております。」

今後一層、お客様のビジネスチャンスを広げるいまの合食の取り組みについて三点お話を申し上げます。一つはグローバルサプライチェーンの拡充、二つ目は健康・美容関連食品の強化、最後に技術革新・イノベーションの推進です。

これから具体的にこの三つの取り組みがどのようにお客様のビジネスチャンスを広げるのかについて簡単にご紹介させていただきます。

第一点のグローバルサプライチェーンの拡充につきましては

はじめにお伝えしましたように、今、水産物を使用される食品製造業は原料の確保に大変苦労しております。当社は永年、国内はもとより、中国、東南アジア、南米の生産者、加工業者と緊密な関係を築き、幅広い種類の水産原料を調達して参りました。近年は、新たな取り組みとして、欧州やロシア、中東方面の開拓を強化し、新しい調達先、新しい水産原料の、開発に成功いたしました。例えば、欧州ではこれまで日本では利用されなかった水産物を日本や中国の食品メーカーのお客様を中心に用途開発までセットでご提案し、これまでなかった新しい製品が生み出されました。また、ロシアでは4年ほど前から新しいイカの調達先開拓を進め、2年前よりロシアからの対中輸出ビジネスが始まりました。一方で、イカ業界のリーディングカンパニーとして、原料不足に悩む日本のイカ加工業界への原料供給の道を切り開くべく、永年禁止されていたロシア産イカ輸入の規制緩和の働きかけを続け、関係諸団体、関係省庁、国会議員の皆様のご支援、ご協力により、いよいよ今年から輸入解禁が実現する運びとなりました。

また、海外拠点での売り上げも大きく伸び、チリとベトナムに支店を持つ当社シンガポール法人は前年対比155%増、一昨年設立しました中国法人では、新たに中国の食品メーカー様への原料販売と大手チェーンストア様への製品販売も始まり、昨年の5倍という当初予想を大幅に上回るペースで売り上げを拡大させております。昨年、サンフランシスコに設立した合食USAも今春には社員を増員し、アジア向け米国産農水産物輸出のほか、現地大手スーパー、外食、卸への日本食販売を本格的に始動します。

製品販売面では人口減少、少子高齢化の進行によって国内マーケットの縮小が見込まれる一方、原料調達面では世界の水産消費の更なる拡大によって、ますます原料確保が困難になることが予想されています。合食は、更なるグローバルサプライチェーンの拡充によって、お客様のより有利で安定した原料調達と世界市場への製品拡販で一層お客様の事業の発展に貢献して参ります。

二点目の健康・美容関連食品の強化につきましては、

今年の合食会でも前回に引き続き、健康をキーワードにした「おいしい減塩シリーズ」や「ヘルシースナッキングシリーズ」をご提案させていただきました。これらは食を巡る世界の新しいトレンド、美味しく簡便に食を楽しみながら、病気を予防し、美しさや若さを維持・発展させるという世界のトレンドを業界に先駆けていち早く反映したものです。

かつてのジャンクフード真っ盛りの米国の小売市場におきましても、今や、オーガニックフードや、人工保存料、人工甘味料、人工着色料、遺伝子組み換え体を使わない天然素材を使ったヘルシーフード、ヘルシースナックが売り場を席巻しています。 エネルギー補給のための食、美味しさを楽しむための食、簡便に摂取できる食と、時代と共に食も進化して参りましたが、これに続く第四の波が食べることで若く、美しく、健康になる食です。

例えば、KSP社による小売業のPOSデータを拝見しますと、昨年新商品として発売した「おいしい減塩シリーズ くんさき」は、既に水産珍味4363品目中33位と上位入りし、前年比527%と大きく売り上げを拡大しています。このほか、おいしい減塩シリーズの各商品も軒並みランクアップし、それぞれ大きく売り上げを伸ばし、このトレンドが日本でも着実に広がりつつあることを証明しております。合食は、市場の変化を先取りし、お客様のビジネスチャンスを広げてまいります。

三点目の技術革新、イノベーションの推進によってお客様の信頼を高め、新しい価値を創造します

当社は、昨年7月に、八戸工場において食品安全を確保する国際的な規格であるFSSC22000の認証を取得いたしました。これに続いて、直営の呉工場、函館工場におきましても来年3月の認証取得を目指し、準備をすすめています。また昨年の弘前大学との産学連携に続いて、今年は京都大学との産学連携の共同研究も開始します。FSSC22000の認証取得やその運用、外部研究機関との様々な取り組みを通じて、商品の品質を一層高め、まだ世の中にない新しい商品を生み出す技術力を研鑽し、小売業、卸売業のお客様の商品力強化はもとより、食品メーカーのお客様の品質保証体制の強化や商品開発力の強化にも貢献して参ります。

最後に

当社もおかげさまをもちまして、今年で70周年を迎えることができました。これもひとえに、ここにご列席の皆様をはじめ、沢山のお客様の多大なご支援があったからに他なりません。本当に有難うございます。合食は、2012年の経営統合を経て、いよいよ昨年、グループ年商1500億円、経常利益30億円を目指す長期経営計画を完成させ、次のステージに向かって走り始めました。もちろんこの目標は、当社だけの力では及びません。お客様の事業の更なるご発展に貢献し、お客様と共に成長することではじめて実現できるものと確信しております。今年も全グループ社員で強い使命感と情熱をもって、お客様の皆様のご発展につながるご提案を進めて参りますので、引き続き、ご指導のほど何卒宜しくお願い申し上げます。

このあと続きます懇親会の部におきましては、本日ご来会の皆様への感謝をこめて心ばかりの品を用意しております。お時間の許します限りごゆっくりおくつろぎ頂き、弊社グループ社員との、そしてご来会のお客様同士の楽しいご歓談のひとときをお楽しみいただければ大変幸いに存じます。結びにあたりましてご来会の皆様の益々のご健勝と社業の益々のご発展を心から祈念申し上げ、御礼のご挨拶とさせて頂きます。ご来会誠にありがとうございました。